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生態について
・ヒメマルカツオブシムシの幼虫の体長は4mmぐらいで、タワシ状で長い毛が密集しています。 色は暗かっ色ないし黄かっ色です。
・成虫の体長は2.5〜3.2mm。体系は丸く、かっ色地に黄、白のはん紋があり全体に灰黄色に見えます。
・ヒメカツオブシムシは体長5mm内外で、黒く光沢があります。幼虫は赤褐色の円筒状で、 尾端から長い毛束が出ており、十分成長すると体長8〜9mmになります。
・ヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシともに1年に1回の発生であり、幼虫(まゆの中)で越冬します。
・ヒメマルカツオブシムは、3〜4月頃孵化し、5月上旬に成虫となります。成虫の寿命は30〜50日で、羽化後10日ほどで交尾産卵を終わり野外へ飛び立ちます。
・1雌当たりの産卵数は20から00個で、3〜4週間で孵化し、6〜10回脱皮して越冬します。
害について
・幼虫は衣類の害虫として有名です。毛織物、生糸、動物標本、乾燥魚などを食い荒らします。
・成虫は野外で花のみつを吸うため、直接の害はありません。
防除について
・一般に衣類などが食い荒らされる前に、卵・幼虫を発見することは難しいので、毛織物、毛布、乾燥魚などを保管するときは、成虫がはいりこまないようにするためケース、袋にいれることが大切です。
・衣類の場合は虫をよせつけないようにするために、ナフタリン、パラクロロロベンゼンなどの防虫剤を入れておくとより安全です。
・衣類に発生した場合は、ピスレイド系のくん煙剤や蒸散剤が使い良いでしょう。また、できるだけ虫干しをしてブラシをかけることも必要です。
害虫センター