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シロアリ被害例
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約3億年もの昔、石炭紀のころから今日まで生き延びてきた、生活力旺盛な昆虫で、先祖は古希ぶりと同じ仲間です。

光を嫌い、人目に触れるのは春から夏です。
4月から5月はヤマトシロアリの結婚シーズンです。
雨上がりの、暖かい、よく腫れた10〜12時ごろ、庭の切り株、家の土台、浴室などから羽アリが群れを成して飛び出します。

6〜7月、電灯に向かって飛んでくるのは、イエシロアリ。
気温が25℃をこしてもむし暑い日が続くとき曇天の午後7〜10時ごろに燈火に集まります。

羽アリは黒い色をしています、道のところがくびれていない、前後の足の羽が同じ大きさだから、普通のアリと白アリの区別がつきます。

羽アリを見つけたら、どこか近辺に1万から5万匹の白アリ集団がいます。早期発見と駆除が大切です。
羽アリの初仕事は新しい巣作りです。つぎは、白アリ集団社会の嘔吐女王として繁殖をうけもちます。
女王の寿命は5〜50年も高湿期には毎日、数十から数百個のシロアリの卵を産み続けます。

台所、浴室、洗面所などふだん水をよく使うところの床下や壁の中、モルタル壁に好んで巣をつくります。
イエシロアリは押入れ、屋根天井裏、物置などにも巣作りする厄介者です。
主食は木材。イエシロアリが住み着くと、一年で土台か柱一本くらい食べてしまいます。
悪食家で、紙、衣類、皮革製品、本断熱材、プラスチック、電線ケーブルも食い荒らします。
鉄筋コンクリートにも穴を開けて進入します。
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被害は全国的!
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農林水産省林業試験場でシロアリの生態の研究をしている人の話では、「四国・九州・瀬戸内海沿岸・東海中部の太平洋沿岸など暖かい地域では大部分、
とくに湿気の多いところだと100パーセント、シロアリの被害をうけています。
東京京阪神でも7〜8割の家にヤマトシロアリがついているだろう」と言っています。

ヤマトシロアリは北海道の一部を除いて、全国いたる所にいます。
イエシロアリは図に示した赤色部分の、とくに海岸に近いところに多発します。
図で分かるように主な都市の多くは、等湿線の南にあります。
これらの地域はイエシロアリとヤマトシロアリ、両方の被害をうけやすいところで、台風の通り道にもなりやすい地域なのでシロアリの対策に特に気をつけなければなりません。
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